みなさんはラインの巻き替え(リスプール)をどんな方法でしてますか?最近、クリニックでも聞かれたりするのですが、意外と気にされていない方が多いのかな?と感じています。
そもそもスピニングリールは同一方向に回転する構造上、ラインのヨレを100%防ぐことはできません。それでも、リスプールの方法しだいで大幅に減少することができます。古くからバス釣りをしている人には常識かもしれませんが、僕なりの方法を紹介します。
ラインはどれくらいリスプールするべきか
まずリスプールする量について。バスフィッシングの場合、どんなに遠投してもせいぜい50mがいいところでしょう。とくに亀山のようなリザーバーのボートフィッシングとなれば30m以上投げることはまれです。もちろんディープクランクやメタルバイブの釣りには不十分ではあります。僕の場合はフリップ&ピッチング用なら30~40m、キャスティングなら70mくらいを目安にリスプールしています。単純にラインの節約にもなるし、巻きすぎてもラインが浮きやすくなる、キンクするなどトラブルが増えます。スピニングの場合も同じです。キャスト前にラインがスプールからパラパラ落ちてしまうのは巻きすぎと考えていいでしょう。
結び目はしっかりガード
僕はリスプールの際は前回使っていたラインを残すか下糸を巻いておきます。毎回すべてを巻き替えることも間違いではありません。ですが、その都度レベルワインダーを通したりスプールに結んだりするのは能率も下がります。とくに複数セットをリスプールするときには倍近くの時間が掛かってしまうでしょう。
僕が愛用するT.D.-Z103Hに16ポンドのFCスナイパーを巻く場合は、スプール上にラインが水平になるくらい下糸を巻きます。
電車結びで下糸と新しいラインを結んだら写真のメディカル用テープで結び目に貼ります。新品ラインの先端ををボビンに固定しているメーカーシールでもオーケーです。テープの種類はなんでも平気ですがセロテープは接着力が弱い気がします。僕が使っているのはPBかな?メジャーどころだとネクスケアにたいなテープです。たぶん包帯なんかを止めるテープでライン上にもしっかり接着できるし、なにより剥がしたときもベタつかないので扱いやすいです。
もちろんスピニングにも使います。黒丸でマーキングした部分が結び目です。結び目をそのままにしておくとキャスト時にラインが引っかかってキャステビリティが低下するだけではなく、摩擦でライン強度が損なわれます。
スピニングのリスプールはボビンのシールを上向きに!
では本題。スピニングリールのリスプールの際、ペンをボビンに刺して足の指に挟んで巻いている人は少なくないでしょう。それでトラブルが皆無であれば問題はないのですが、下の写真のようにボビンのステッカーを上にして、床に置いたまま巻くことでヨレが激減します。そう、リールの回転方向と同じ方向にボビンからラインを出すのです。ボビンの凹みに引っかかるようでしたらロッドティップを凹みの真上よりもちょっとだけ外側に合わせて巻いてみましょう。
セルフ撮影のため不自然ですが、イスに座りグリップエンドを腹に当て、右手で軽くラインをつまんでリールを巻いています。一定速度でリーリングすることでワタアメのようにボビンからフワフワとラインが出てきますよ。
すべてのラインメーカーが同一方向ではないかもしれませんが、僕が知っているほとんどのメーカーはボビンに対し時計方向にスプーリングしてあります。この場合はステッカー面が上になるように置いて巻くことでヨレを防止できます。ちなみに、ベイトの場合はボビンにペンを刺して足の指に挟む方式でもさほど問題はありません。下糸と新品ラインを結んでみてクルクルっとコイルするようでしたら、ボビンをヨレと反対方向に回して、ヨレをしっかりとってからスプーリングしましょう。この数回転のヨレをとってからスプーリングするだけで、キャスト時のラインの浮きを減らすことができますよ。もっとも、シューターFCみたいな、やわらかめのフロロカーボンを使えばトラブルも少ないですけどね。
以上、僕の経験に基づくリスプール方法でした。