Toughest everな亀山4日間とメディアウォーズ

入稿が一段落した先週は沖縄と亀山に行ってきました。バスフィッシング雑誌4誌によるメディアウォーズなるバス釣り大会もあり、非常に充実の一週間でした。バサー、ルアーマガジン、アングリングバス、ロッド&リールの編集者やライター、カメラマンなど総勢26名(だったけかな)がのむらボートに集結し、バディトーナメントが開催されました。大会前は状況を把握するために3日間亀山に入り浸りました。優勝したのは僕が連載を担当させていただいているバサー誌田辺道場のカメラマン、TOジャパンこと大森忠明くん。バス歴は浅いけど一時はTBCにも参戦していた敏腕です。ちなみにタイトルのToughest everとは「過去にないタフさ」といったニュアンスで、バスマスタークラシック直前にTOアメリカ(大森貴洋くん)から入ったラインです。翌々日にはOver(終了)のメッセージ。期待していたんだけどなぁ。

さて、火~水曜日はデプススタッフの木村さんにも同行してもらい湖全体を見て回りました。とくに気にして見たのは水の濁り具合。下流域は完全にクリアアップし一発大物はありそうだけどどうもバスのレンジが自分に合わない。上流は水温も安定しているけど魚が少ない。けど、大会の日曜日は大潮で雨予報。もしかしたらビッグウェーブもあるかもしれないとは思いつつも、これは誰もが予測することと判断し当日の状況次第で保留。王道のカバー撃ちは釣れても小さい。巻いてみるとチェイスはあるけど寸止めなどなど、これといった策略が見つけられず当日を迎えました。

僕のパートナーはロドリ編集部のイッチーこと市川くん。北大祐くんに教えてもらう連載を担当しているだけにちょっとだけ期待しておりました。そういえば北くんが言ってたっけ「あんなにセンスがない人はめったにいないですよ」と。金曜日は彼と出船したのですが、その意味を知るまでには1時間も掛かりませんでしたw 最初はみんな初心者なんだからぜんぜんオーケーです。:とりあえず1.5mくらい潜るシャッド巻いてみようか。ちゃんとボトム着いてる?市川:いや、たぶん着いてないです。:ちょっと見せて。あ~まっすぐ泳いでないじゃん。アイチューンって知ってる?市川:雑誌で見たことあります。はい、最初はみんな初心者だからね。

土曜日は撮影のため帰宅し、準備を終えて亀山に向かいました。予報通り冷たい雨。各誌の編集者、松金さんやテッペイさんなど、和気藹々とした雰囲気で各々が目的地に向けて出船していきます。僕はいつもどおりゆっくり準備してスタートです。間もなくして先に出船した後輩がハイバイパスで桟橋に向かってきて、僕のエレキにガッツーンと激突。おいおいおい。バウデッキがズレただけかと思いきやエレキのシャフトも曲がってるじゃん。気を取り直して出船し30分くらいたったところで「大場さんすみません。怒らないでほしいんですけど……ボックスを旅館か車の中に忘れてしまいました」とイッチー。彼の失態は編集部から聞いていたけど、やるな~イッチー。まあ最初はみんな初心者だからね、って忘れ物は関係ないか。

さあ本番。3日間のプリフィッシングでこれといったものが見つけることをできずに当日をむかえたわけですが、超一級カバーには魚が入ってくるはずと、希望的観測でそれに徹します。濁りと流れがキーと読み2箇所あるカバーの上流を選びました。30分くらいしたところでブルフラット4.8インチのライトテキサスにバイト。落ち着いてアワセたつもりだっけどテールだけ持っていかれる残念な結果。このミスをヒントに3.8インチにチェンジします。その2~3分後にまたバイト。今度は確実に乗ったのですが竹の隙間から口を開けるバスを取りに行こうとしたところでポロリ。オーマイガーッ!ですよ。小さく見積もっても1300gはあったブリブリのバスだったのにな~。けど、やっぱり条件の整ったカバーには魚が群れで回ってくると確信し粘ります。次のバイトまでじつに1時間。竹のレイダウン先端にブルフラット3.8インチを滑らせます。竹を横に切るようにフリップしていたためラインが竹沿いに滑り落ちたと思い込んでいたのですが、よく見たらラインが反対に走っているではないですか。それに気づくまで1.5秒くらいかかりアワセたときにはラインがカバーに引っ張られてしまい、フッキングパワー不足でスッポ抜け。何やってんだかな~。

イッチーは後ろで何もすることできずにかわいそうと思った方もいるでしょうね。僕はカバーを撃っていたけどけっしてイッチーのことを置いてけぼりにしていたわけではありませんよ。彼にはカバー周りを4インチヤマセンコーのノーシンカー(テキサススタイル)、たまに沖に向かってTN-65を投げてもらっていたんです。せっかくのバディトーナメントなので、彼の技術でも釣れる確率の高い釣りを指示したのです。そういえば、スタート間もなくして彼のスイミングジグにバイトがあったんだ。半信半疑でチョボアワセしてたから振り向くと「あ、いや、障害物に当たっただけです」って、そんなところに木も杭もなんにもないよ。水深7mの中層……デカかったんじゃないのか!?

で、バイト畳3枚分ほどのカバーに2時間ほど費やしましたがシビレ切れで移動します。金曜日に55cmクラスのチェイスがあった下流に行くか、もうひとつのカバーに行くか悩みました。状況と残り時間を考えると下流はリスクが大きすぎるということで、ちょっと深めのカバーを撃ってみます。その3投目にグググ~っと重いアタリ。市川:「でかい!でかいですね!!」。いやいや、せいぜい500~600gしかないよ。だけど状況からそこまでビッグウェイトは出ないと思っていたので、1500gクラスを追加できればゲームに参加できるかなと、撃ち続けますが無念のOverです。案の定、優勝のTOジャパンが1,700g台だったから、チャンスはあったのかな~、と。

いろんなアクシデントはあったけど楽しい大会でした。ご協賛いただいたのむらボートさん、ありがとうございます。とくにトモくんには出船前にトランスデューサーのステーまで作ってもらって感謝です。う~ん、このままでは終われないし翌日もやっちゃうか!と居残りはしたのですが、日曜日の雨で防寒着はビッショビショ。吹雪いているし防寒着なしでは厳しいので泣く泣く断念して帰路につきました。

ロッドはすべてデプス、リールはダイワ、ラインはサンライン。右からムービングエレメント、カバーエレメント、カバー用プロト、ハザードマスターGP、アウトクロスGP、スーパーボーダーFE(グリップだけGP)、スペックルレーサーGP、ソリッドセッター、ヒュージカスタムH2N-64R。ラインはカバーエレメントにバススーパーPEライン56ポンド、スーパーボーダーにシューター22ポンド、それ以外にはシューターFCスナイパー14~25ポンドです。

なったのはこの2つ。ブルフラット3.8インチの1/8オンステキサスと1オンステキサス。そうそう、現在発売中のバサーにブルフラットについて書いてますのでよかったらご一読をば!

プリフィッシングではフラットバック&スパイニークロー4インチでアカガエルを演出してみたのですが不発。3/4オンスと4インチのバランスがすこぶるいい感じです。薄ゴミの上をチョイチョイやってスーっと水中に滑り込んだ瞬間のドキドキがたまりません。丸のみされて~~~~。アカガエルに関しては完全にノリオ師匠に洗脳されていましたが、大会はマインドコントロールを解いて挑みましたよw

カバークランキングはレンジ別にTN-60とTN-65を動員。雨のプリフィッシングでは40cmクラスが食ってくれたし、季節的にも自分のリズム的にもよかったんですけどね~。

大会翌日の月曜日は最高の濁り&増水。美しすぎる!この濁りがスーパービッグフィッシュエリアに到達すれば出るだろうな~と思ってたら翌日、翌々日と2日連続でロクマル釣れてるし。まあこの濁りとの因果関係は不明ですけどね。

 

 

 

 

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