僕が考える基本に忠実な最強カバーロッドとは?

DSCN0747僕のバスフィッシングのスタイルは、このブログタイトルにあるように、いずれもカバーがキーワードです。カバーを撃つこと、そしてファストムービングで広範囲をカバーすること。オールドスクールといえばそれまでですが、バスフィッシングをシンプルに考えれば考えるほど基本にして最強なんじゃないかなぁ。だって、この2手はどこのフィールドに行っても必要不可欠な釣法でしょ。そんなことから、ロッドについてちょいと告知させていただきます。

ファストムービング、とりわけ小~中サイズのクランクベイトやスピナーベイトに適したロッドがサイドワインダーのソリッドセッターというモデルです。ブランク設計や長さ、テーパーはもちろん、防寒ウェアを着用した際の取り回しまでこだわったグリップの長さなど、デプスには散々わがままを聞いて作ってもらいました。正確に投げ、トレースコースを微調整しながら巻き、確実に掛けて獲る、という当たり前の一連を楽にさせてくれるグラスコンポジットです。とくに近距離戦の、10m以内のゾーンで食わせる巻きの釣りにおいては、これ以上のものはないと自負しております。66mhr
TGC-66MHR ソリッドセッター

巻くほうのカバーはソリッドセッターが助けてくれるのですが、撃つほうのカバーロッドは自分の中で完璧といえるものがありませんでした。完璧なるロッドは作った本人以外ないのが当たり前のことなので、実際のところは自分が竿に合わせるのが正しいんですよね。けれど、亀山ダムを中心に、相模湖や牛久沼といった関東のメジャーフィールドをレンタルボートで釣り込んでいくうちに、どうしても必要に駆られて自作したのが写真のロッドです。
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レングスはミリ単位で測ってないので正確なことは書けませんが、ベースはボアコンストリクターです。ボアコンでカバー撃ち!?と思われるでしょうけど、ボアコンの持つバットパワーとミドルのテーパーが僕の中では理想に一番近かったんです。もちろんボアコンをベースにいろいろいじってますよ。

ところで、ひと昔前のピッチング&フリッピングスティックといえば7フィート6インチが相場でしたよね。それもグリップがめちゃくちゃ長くて、いま考えると先輩方はよくあんなに長い竿を振り回してたもんだなと思います。もちろん長尺ロッドにはメリットがあるし、僕だってヒュージ73やスラップショットFEはよく使います。しかし、亀山のようなオーバーハングが厳しい場所や5cm四方の穴にテキサスを射抜く釣りでは若干長すぎるんですよね。だったらサイドワインダーにはバレットショットやスペックルレーサーGP、あるいはブッシュバイパーといった優れたモデルがあるからそれでいいのでは、という話になりますが、実際のところは僕のカバー撃ちでは満足ができません。バレットショットは中~長距離の巻き系テキサスやスイミングジグの釣りにはこれ以上ないほど最適といえるでしょう。スペックルレーサーは僕のブルフラット4.8&3.8インチのライトテキサスには欠かせないモデルです。ブッシュバイパーはフロッグに特化しているのは言うまでもなく、スイムベイトやカバー撃ちにも応用の利くロッドです。ですが、やはりカバー専用というものではありません。IMG_4198
例えば関東のリザーバーだったらこんな中に突っ込んで釣りをします。そうなると長尺竿の利点がマイナスに作用することがあるんです。

 

「亀山でカバーを撃つのに最適な長さは?」と、バスクリニックにきてくれる方からよく聞かれます。こればっかりは身長やボートの仕様によって微妙に異なるのですが、ほとんどの方が7フィート以上のロッドを持参されます。で、実際にカバーの釣りをしてみるとピッチングの際にルアーがボートに当たったり、ティップが木に触れたりします。フッキングの際にも長さが邪魔になることも珍しくありません。この半年でいろんなメーカーのロッドを調べたり触ったりしたのですが、意外にも完璧なピッチング&フリッピングスティックってないことに気づきました。スペック的にはそれに相当するモデルはたくさんあるんですけど、テーパーが偏っていたりパワー不足なものがほとんどです。20ポンドフロロカーボンで1/2オンスのテキサスリグをしっかり入れることができて、ストレートフックを使ってもしっかりバスのアゴを貫通させることのできるパワーを備えたもの。じつにオーソドックスではあるけど、長さとパワーのバランスを見直してみると、あるようでないんですよね。IMG_7158
こういったロケーションでは長尺竿のほうが有利です。右にうっすら見えるのが前で操船している僕で左が長身の木村さん。

 
製品化が決定したわけではありませんが、今回もデプスにわがままを言ってプロトを試作してもらえることになりました。僕が4年間使ってきて、使うほどに必要に駆られるモデルです。亀山の常連さんたちにも触ってもらったりしますが、やはりカバー撃ちが好きな人はすぐに理解してそのバランスとパワーに驚いてくれます。レンタルボートの釣りにおいては間違いなくベストなカバーロッドになるでしょう。もちろんオカッパリのカバーにだって重宝するし、バスボートだって取り回しや効率アップにつながるはずです。プロジェクトがスタートしたばかりなので、ここからもっと煮詰めて完璧に仕上がるようにベストを尽くします。ソリッドセッターもそうですけど僕が求めるものって割と基本に忠実なんです。正確に投げ入れられて確実に獲れる。そんなシンプルな発想だからこそ難しいのかもしれないですけどね。IMG_7109
後ろに見える葉っぱの隙間を狙い、ゴツンときたバイトに対しバットでアワセてブッコ抜く。これがめっちゃ気持ちいいんですよね~。アワセた瞬間にズシンと重みが乗ったときのドキドキ感もたまりません!

 

 

僕が考える基本に忠実な最強カバーロッドとは?」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 亀山ダムにショートロッドブームがくるかも(レジットデザイン新製品) | 亀山湖(亀山ダム)でブラックバス釣り| Kameyamako.net

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