3月最後の釣りは亀山ツーデイズ。初日はモンスターハンティング、2日目は以前から約束していた那智君とのボートフィッシングでした。
那智君と最初に会ったのはおりきさわボート店内です。壁に並ぶルアーをキラキラした透き通ったまなざしで、見つめる姿が非常に印象的でした。普段は亀山でおかっぱりを楽しんでいるようで、今度ボートでいっしょに釣りをしようか、と誘ったのがきっかけです。那智君のレベルの高さに驚かされたのはスタートして間もなくのことです。キャスティングも基礎がしっかりできていて、飛距離も申し分なし。ピッチングも大人顔負けのレベルなんです。思わず動画を回してしまいました。
使用しているのは7フィートのヘビークラス。手首の使い方も、ラインの垂らしの長さも素晴らしいでしょ。オーバーハングの下に入れる際は腰を落とすありさま。きっと体で覚えてるんでしょうね。この春から中学生になる少年がバス釣りを始めたのは5歳のとき。純粋にバス釣りを楽しんでいるのは、会話の中からもうかがえます。もうね、オタクレベルですよ。僕が使ってるダイワのリールは6.3:1のギア比だと一回転の巻き取り量が何十㎝とか、ルアーにも詳しいしホント、びっくりさせられました。
そんな那智君のリクエストは一番好きなルアー『イヴォーク2.0』で釣ること。快晴無風でちょっと厳しそうだけど、僕も脳をフル回転させてがんばりました。が、願いかなわず、完全に僕の力不足でした。もう少しだけ水位が高かったらもっとチャンスがあるんだけど……。イヴォーク2.0は次回に持ち越しということにして、他にいい巻き展開はないものかといろいろ考えてみます。本湖ではほんの少しだけ風が吹き出します。「もしかして川筋の巻きはありか?」 おりきの常連さんに電話してみると猪ノ川にいるとのこと。ですが、風はほとんど吹いてないらしい。ってことは医院下が吹き付けるはず!と、なかば祈る気持ちで直行します。わずかではあるけど、奥に向かって暖かい風が当たっているではないですか。これはチャンスとばかりに、那智君にはバイブレーションを結んでもらいます。彼のボックスにはTN/65とT.D.バイブの2種類。どちらも名作で、その使い分けを説明し、TN/65をチョイス。間もなくすると風が強くなってきます。おりきの常連さんと、医院下は昔みたいなパワーなくなっちゃったよね~なんて話していると、那智君に待望のヒット!
もちろんルアー交換も自分でできるし、キャストからランディングまですべて自分でこなし初バイブレーションフィッシュをキャッチです。その直後にはおりきの常連さんも巻いてキャッチ。僕もラトルトラップで続きます。これ、もしかしてどんどんバスが入ってくるんじゃない!?なんて、ポジティブにとらえてたんですけど、そんなに甘くはないですね。最後はおりきさわボート前のフラットを巻いてみるも不発で終了です。
僕が小さいころはフィッシングショーも釣り場も子供だらけでしたが、最近は本当に少なくなっちゃいましたね。将来のバス業界を担ってくれるかどうかはさておき、キッズアングラーを大事に育てていかないとバスフィッシングの未来は明るいものではありません。機会があればまたキッズを乗せて。もっともっとバスフィッシングの楽しさを伝えていきたいと思います。もちろん、彼らから代金なんかもらえないし、通常のバスクリニックとは違う形でなにかできるといいんですけどね。僕が小さいころに通っていた竜雲釣具店はワームやジグヘッドのばら売りとかしてくれて、少年にやさしいお店だったんだな~、と今さらながら気づかされました。久々に、お買い物に行くかな。
那智君のイヴォーク2.0にはっしっかりローリングマークが刻まれています。あれだけのキャスト技術と知識があれば、僕の力がなくてもキャッチするのは時間の問題でしょう。
大人げなくブルフラット3.8インチのパンチングで47㎝をキャッチ!しかも那智君に撮影してもらいましたw はい、ダメな大人です。